駐在員雑感(第12回)  「マツタケ」

  • 投稿日:2005.09.05
    • 002:職員コラム

先日、上海でマツタケを買ってみた。
4本で110元(1,540円 1元≒14円で計算)。
長さが10cm程度、太さが4cm程度。

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妻が是非とも食べてみたいということで買ってみたが、香りも味もまあまあであった。
毎年、上海では8月頃からだろうか、市内の日本料理店には、「マツタケ入荷」の張り紙が出る。私が買った店の話だと雲南省から毎日空輸されてくるそうだ。,br />
その店のでは、Sサイズ1kg300元(4,200円)、Mサイズ1kg480元(6,720円)、Lサイズ1kg650元(9,100円)で販売している。
ちなみに私が買った写真のマツタケは、「M」の大きさだそうだ。
その他、日本料理店では、マツタケ土瓶蒸し(35元)、焼きマツタケ(45元)、マツタケ天婦羅(45元)などマツタケ料理が並ぶ。どれも私にとって、味はまあまあであり、日本と違って、手軽に食べられる料理となっている。
しかし、上海の日本料理店のマツタケ料理を食べているのは、日本人がほとんどで中国人はあまり食べないようだ。その原因は、日本人が好む「焼きマツタケ」は、中華料理に「焼く」という料理法がないため、あまり一般的ではないこと、それから、中国では味のしないきのこは好んでたべないというのである。(当事務所スタッフ等からの聞き取りによる分析)
マツタケは、香りを楽しみながら味わうもの、という考え方をこちらの人はしないようである。
マツタケで思い出すのは、私が小学生の頃、父と一緒にきのこ狩りに行ったことである。
私の生まれは、福島市の飯坂温泉で、小学生のころ父に連れられて飯坂の山の奥にきのこを採りに行ったことがある。マツタケが取るのは稀で、取れたときは家族で喜んだことを思い出す。あのときのマツタケは、昨日買った中国産のマツタケより数段香りがよく、大きかったような記憶がある。
日本では高級食材のマツタケ。インターネットで価格を調べてみたら日本産はさすがに高い。400gでなんと30,000円というもののあった。一方で雲南省産はさすがに安い。1kgで11,000円、私が昨日買ったものとさほど変わらないようである。
中国のマツタケの主な産地は、雲南省であるが、質がよく大きいものが取れるのは吉林省。しかし、取れる量に限りがあるようである。
よって、中国産のほとんどは雲南省産であり、年間約800トンが収穫され、そのうち約90%が日本へ輸出され、雲南省の貴重な外貨獲得の手段となっている。
ともあれ、日本では思いっきり食べることなどまずありえない「マツタケ(もちろん雲南省産)」を家族で思いっきり(とはいっても一人1本)食べ、一足早い秋の味覚を堪能できた。

2005年9月5日
福島県上海事務所 安達 和久
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