2013年度インターンシップ研修実施報告(安達さん)

  • 投稿日:2013.09.16
    • ニュース
福島県関係者(大学生)のインターンシップ研修を下記のとおり行いました。当事務所の業務を通じて実務研修をし、レポートを書いていただきましたのでお知らせします。
 
氏 名:安達 祐佳
年 齢:21歳
出身地:福島市
大 学:日本大学
受入期間:2013年9月2日(月)~9月14日(土)
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福島県上海事務所インターンシップを終えて
安達 祐佳
 今回ここでのインターンシップは、初めてのことをたくさん体験させていただき、世間知らずな私にとって、とても貴重な経験となった。
 まずは、事務所にいるだけで仕事の雰囲気を感じることができた。パソコンとプリンターは常に動いていて、電話が何度も来たり、来客も多いと思った。また、事務所内の全員が同じ事業に取り組んでいるわけではなく、いろいろな事業をそれぞれ進めていて、仕事をすることは忙しいということがわかった。事務所内では、最近の日中関係の悪化により、中国から日系企業が撤退しているかどうかについて調べた。日本のテレビでは撤退傾向にあるという報道を見たことがある。統計をもとに調べると、どの時期に、実際はどのくらいの企業が撤退したのか、中国から経営の全てを撤退させたのか、などが見えてきた。今まで聞き流していたことも、自分で調べると状況がわかってくるので面白かった。また、なぜ外国から日本に観光客をよぶのかについても調べた。このテーマはとても難しかった。このようなことについては考えたこともなかったし、なぜかとも思わなかった。調べていくうちに、日本の経済状況や将来に向けての問題点、これから日本はどうして行くべきなのかということを考えるようになった。さらに今日言われているグローバル化については、本当に世界との関わりが必要だとも感じたが、このテーマについてはまだ自分なりの答えがわからないので、引き続き考えていこうと思う。そして、調べていく過程ではわからない言葉がたくさんでてきて、その都度その言葉の意味を調べなければならなかった。なにか新しいことを知るうえでは、それに関する予備知識がないと理解ができないということを痛感した。これはセミナーに出席した際にも特に感じたことであったが、そのためにはいろいろなことに関心をもち、日々勉強しなくてはいけないということを強く思った。来客や企業面談の際に同席させていただいたときは、日本と中国での仕事について聞くことができた。うまくいったことや大変なこともあったなど、実際に中国で働いている方のお話が聞けたことはとてもよかった。そのなかで、仕事をうまく進めていく上では、お互いのことをよく知る必要があるということがよくわかった。歴史や最近の時事、国民性、社会の決まり、仕事の進め方等で異なる部分はやはりあるので、そこを踏まえて、相手のことを考えながら仕事をしているのだと感じた。中国に進出している日系企業はたくさんあるが、これらも進出までにはいくつもの問題があったはずで、それでも出店をするのだから、問題以上のものが中国にはあるということなのだろう。これはものづくり商談会を見学した際にも感じることができた。このものづくり商談会は金属製品、鉄鋼業、化学工業、IT、物流に関したもので、大きな会場で開催され、多くの企業が自社のブースを出展していた。ここに来ている企業だけでもかなりの数であったが、すでに中国に進出し、取引のある企業もたくさんあるなかで、さらに業績を伸ばしたい企業、これから新たに参入しようとする企業がこれだけ来ているというのは、中国の市場がどれだけ大きいかを示しているに違いない。このような商談会を見学できたことは、日本でただ夏休みを過ごしていたら経験できないことなので、とてもよかった。
 また、ここでのインターンシップは、改めて福島県のことを考えるきっかけとなった。私は福島県出身だということにも関わらず、福島県について知らないことばかりだと気づいた。各地名や場所、観光地、特産品、企業などここに来てから学ぶことがとても多かった。そして、東日本大震災とそれによる原子力発電所の事故による影響についてはいろいろ考えさせられた。私は震災後東京に来たため、福島県の状況は全国ネットのニュースでしか見ていなかったし、福島県内のことを知ろうともしていなかった。事故からも時間が経って、自分にはあまり関係のない話だと最近は感じていたのかもしれない。しかし実際に福島県における原発事故の影響は大きく、観光を宣伝していくなかでも難しい状況にあると実感した。しかし、この事務所の方々は福島県に関わる仕事をしていて、福島県のことをよく考えているととても強く感じた。私も地元である福島県をもっと知って、まわりのみんなに良いところを教えてあげられるようにしたいと思った。そして、福島県の人が福島県をより好きになり、誇りを持てるようにするためには、どうすればよいか自分なりに考えていこうと思った。また、仕事では多くの人と関わっていき、それで成り立っているということを知った。そこから新たな人脈ができ、また違った仕事につながるということもわかった。自分だけでは知らないことのほうが多いし、自分だけでは世界も広がらない。自分の知らないことを経験したり、詳しい人はたくさんいるので、その繋がりを大切にしなければいけないと思った。さらに、そこで教えてもらったことを、自分でどう捉え、どう活かすか、というところまで考える必要がある。今回のインターンシップで経験したことを自分でしっかり解釈・理解して、これからの生活のなかで活かしていかなければいけないと思った。
 最後に、福島県上海事務所の方々には大変お世話になりました。至らないところばかりだった私にみなさんはたくさんのことを教えてくださいました。とてもいい経験になりましたし、楽しく、有意義な時間を過ごせたので来てよかったです。お忙しいところ本当にありがとうございました。
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