上海洋涇実験学校からのお見舞いが届きました

  • 投稿日:2011.04.08
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今年、教育旅行で福島県を訪問予定だった上海洋涇実験小学校が、この度の地震のお見舞いに福島県上海事務所を訪問されました。訪問されたのは陳校長、周書記、龚主任で、お見舞い状と、生徒達がデザインし生徒の応援メッセージが入ったポロシャツを持ってきていただきました。洋涇実験学校では、福島県に行ったことがある周書記自らがパワーポイントの資料を作成して、教育旅行の準備を進めていたそうで、子供達も行ったことのない福島の風景を想像しながら、メッセージを書いてくれました。子供達の温かい気持ちに胸が熱くなりました。

以下はお見舞い状

顔を上げて、背を伸ばし、未来に前進していこう
-福島の友達の皆さんへのお見舞い

親愛なる日本福島の友達の皆さん
 こんにちは。

 私たちは中国上海洋涇小学校の生徒です。”3・11東北地方太平洋沖地震”では、特大の地震と津波の被害にあわれ、悲しい思いでいっぱいです。海の向こう側のこととはいえ、皆さんの深い苦しみに身を切るような重いです。苦しみの別れ、ふるさとを流され、山や川が破壊され、心をおびえさせ…。まずは、大震災で亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災者の方々に心よりお見舞い申し上げます。

 ご存知でしょうか?日本地震、また2年前の中国四川大地震、さらに1年前中国青海地震、そして最近の雲南地震…、ニュースで流される一つ一つ悲しい映像、被災者の緊迫した叫び、誰かの助けを求める目、すべて私たちの心に深く刻まれました。私たちはテレビで、高速道路が2つに大きく裂け、家屋がバラバラになぎ倒され、人々が住むところを失い…、自分のことのように心が痛んでいます。世界地図を広げて、日本の位置を探し、日本と中国の位置を測り、皆さんの場所まで飛んでいき、私たちの家に非難して欲しいという思いです。強い皆さんは、自分と家族の涙をぬぐい、幼いながらも両手で勇敢にも救援活動に身を投じることと信じています。海を隔てて遠く離れていますが、私たちはずっと応援しています。
  ご存知でしょうか?地震によって起きた津波が、激しい勢いで堤防を突き破り、家屋をなぎ倒し、車と船を根こそぎなぎ払い、繁栄した町や道を見渡す限り何もない荒野と化し、無数の尊い命が津波にのみ込まれたのを知り、皆さんは家族と離ればなれになっていないか、皆さんは無事避難できたかと私たちは心配でした。私たちは皆さんと同世代で何ができるか分かりませんが、星を折って皆さんの無事を祈っています。
  ご存知でしょうか?福島原子力発電所の水素爆発し、放射能が漏れ、避難生活を余儀なくされたことを知り、皆さんはまだ大人になっておらず、このような災害を経験し、私たちは更に心配になりました。私たちは心から皆さんと家族に放射能の心配がないこと、健康でいられることを祈っています。中国の温家宝総理は、「困難が多いほど栄える。顔を上げて、背を伸ばし、未来に前進していこう」と四川大地震の時に話していました。悲しみは今だけにし、皆さんの持ち前の知恵と根性なら、きっとすぐ元通りの生活を取り戻せると信じています。
  ご存知でしょうか?2011年3月11日、この日の驚きは日本人だけでなく、世界中の人々も心に刻みました。この日の痛みは世界中の人々も心に刻みました。私たちの福島訪問は先に伸びてしまいましたが、私たち洋涇小学校全員の心は早く皆さんと一緒にいたいという気持ちです。私たちは遠くからですが、一刻も早く、地震、津波、放射能の心配が去り、一刻も早く美しい福島というふるさとが復興できることを心から祈っています。

中国上海洋涇小学校一同
2011年3月28日


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